誰も経験したことのない台風被害 - 2019年10月12日に栃木県を通過した台風19号の被害について、調査したことや行政や事業者が公開している情報を適宜まとめていきたいと思います。
本日(2019年10月18日)に再び雨が降っており、改めて避難勧告が出ている地域もありです。台風19号で被災した河川では、雨量計が壊れているところもあるとのことで、改めて慎重な行動を取る必要があります。
とちつー中の人として 支援や調査をした範囲で参考になりそうな事項をかいつまんで記載させていただきます。
・汚泥は、下水や化学物質が含まれている可能性があります。目や口を保護した上で作業にあたってください(筆者は実際にアレルギー反応が出て大変でした→肺炎やぜんそくに発展する恐れがあれます)。
・作業はカッパや作業着、長靴、雪かき用大型スコップなどがあると便利です。
・粒子の細かい汚泥は、デッキブラシなどでは充分に除去するのは難しいです。ケルヒャーなどの高圧洗浄機が便利です。
・被害ゴミや汚泥の回収、土のう袋の無償配布、消毒作業など各地方自治体で行っています。
・栃木県内被災エリアの各市町村では学校やコミュニティセンターを含めた避難所が多数開設されています。
また、実際に視察したエリアにおける状況を参考までにお伝えします。
宇都宮で最も被害が深刻なのは、JR宇都宮近辺の田川周辺です。特に県庁前通りと田川が交差する「千波地区」の被害が甚大です(写真は大通り界隈)。
宇都宮市の中心にある八幡山公園もアドベンチャーUと競輪場の中間にある通路が崩壊し通行止めとなっています。
また、大谷地区の被害も深刻です。現時点で資料館に向かう道の一部が通行止めとなっています。
君嶋きのこ園が8万本のしいたけ原木が流されています。住宅も浸水し九死に一生を得ての復興です。あらゆる支援が足りていません。
鹿沼は全域で河川氾濫が発生していますが、粕尾エリアでは黒川との合流地点の被害が深刻です。
そのまま足尾方面に向かう道路は、水によって道路が破壊されており危険な状態です。
このほか、栃木市や小山市、那須塩原市で被害が深刻です。今後も視察や支援に向かって情報を集めたり、行政や民間から出ている支援情報を整理していこうと思います(了)