宇都宮市は2020年5月21日(木)、栃木県内感染確認第58例目/宇都宮市16例目の感染例を起点とする「ヨークベニマル戸祭店」の感染拡大(従業員を含む6人感染でクライスター認定)「ヨークベニマル戸祭店」の感染拡大(従業員を含む6人感染でクライスター認定)について、宇都宮市長 佐藤栄一氏自ら登壇し「商業施設での集団感染は全国でもまれ」と危機感をあらわにしました。
「ヨークベニマル戸祭店」を起点とするこれまでの感染確認例は以下の通り。
・2020年5月14日判明 宇都宮市在住 40代女性
栃木県内感染確認第58例目/宇都宮市16例目
・2020年5月15日判明 宇都宮市在住 10代女性
栃木県内58例目・宇都宮市16例目の40代女性の次女(栃木県内感染確認第60例目(宇都宮市18例目))。
・2020年5月18日判明 宇都宮市在住 60代女性
栃木県61例目・宇都宮市19例目
・2020年5月18日判明 宇都宮市在住 40代女性
栃木県62例目・宇都宮市20例目
次に説明する2例を加え、計6名が「ヨークベニマル戸祭店」を起点とするクラスター感染ということになります。
ヨークベニマル戸祭店で3例目の感染者となる40代女性(栃木県62例目・宇都宮市20例目)の母親。濃厚接触者として父・妹もPCR検査を実施しているが陰性。症状無し。仕事はしておらず、基本的に自宅で過ごす。外出時はマスク着用。
・2020年5月9日(土) 夫と長女(20例目)、宇都宮市内で食事。
・2020年5月18日(月) 自宅で過ごす。症状無し
・2020年5月19日(火) 自宅で過ごす。夜に計った熱は35.5度。症状無し
・2020年5月20日(水) 長女(20例目)の濃厚接触者として帰国者・接触者外来にて検体採取。宇都宮市衛生環境試験所でPCR検査、16時頃に陽性確認。
・2020年5月21日(木) 入院予定。
ヨークベニマル戸祭店の従業員で4例目となる感染確認となりました。本日PCR検査が実施された従業員11名のうちの1名。20例目と同じ接客を伴わない5人から9人が従事する部門。勤務時、外出時はマスク着用。現在、36.8度の熱。嗅覚異常があるとのことです。濃厚接触者は同居の娘、実家の母となりPCR検査実施中。同僚の接触については、更衣室・休憩室を利用した全ての方のPCR検査を実施中とのこと。
・2020年5月2日(土) 3日(日)にかけて県北の系列店で応援勤務。
・2020年5月4日(月) 休暇。母・兄と買い物に出かける
・2020年5月5日(火) ヨークベニマル戸祭店で勤務。同店で買い物をしたのち、自宅で過ごす。
・2020年5月6日(水) ヨークベニマル戸祭店で勤務。同店で買い物をしたのち、自宅で過ごす。
・2020年5月7日(木) 休暇。実家に行く。
・2020年5月8日(金) 10日(日)にかけてヨークベニマル戸祭店で勤務。同店で買い物をしたのち、自宅で過ごす。
・2020年5月9日(土) 宇都宮市16例目の方との方と休憩室で一緒に食事。
・2020年5月11日(月) 休暇。実家に行く。
・2020年5月12日(火) 5月13日(水)にかけヨークベニマル戸祭店で勤務。同店で買い物をしたのち、自宅で過ごす。
・2020年5月14日(木) 休暇。午後、宇都宮市内の実家に母を自家用車で迎えに行く。自宅に送った後、同居の同居の娘を車に乗せ健康診断に向かう。
・2020年5月15日(金) 休暇。自宅で過ごす
・2020年5月16日(土) 勤務。20例目の方と休憩室で一緒に食事。夕方自宅にて発熱。37.5度。咳症状あり。
・2020年5月16日(日) 帰国者・接触者センターに相談。宇都宮市内の医療機関Aを案内され受診。37.3度。抗生物質と解熱剤、咳止めを処方。
・2020年5月18日(月) 休暇。自宅で過ごす。朝の時点の熱は36度台、昼に欠けて37度前後の熱。
・2020年5月19日(火) 休暇。36度台の熱。咳症状は消失するが、夜間に嗅覚異常が起こる。
・2020年5月20日(水) 休暇。20例目の濃厚接触者として宇都宮市PCR検査センターにて検体採取。宇都宮市衛生環境試験所でPCR検査を実施、19時頃に陽性確認。
・2020年5月21日(木) 入院予定。
三密に反する象徴的な行動である「対面での食事」や「近い距離でのおしゃべり」がこのクラスター感染減という見方が濃厚。宇都宮市は「現時点で当件における感染が確認されている人の感染源は特定できている」と説明しています。しかしながら、現在PCR検査が済んでいない濃厚接触者および同僚、感染確認者のダブルワーク先の「なか卯宇都宮店」の顧客などまだ見えない要素もあるのは事実です。
宇都宮市長 佐藤栄一氏はこの一連の流れについて以下のように述べています。
「一つの企業の中で感染が拡大したわけですが、この企業の話によるとしっかり感染拡大対策を行っていたと聞いています。また、それぞれの従業員についても努力を続けており、感染者になるとは考えていなかったと思います。そういった努力をしているで、こうした感染が発生したことは、新型コロナウイルス感染症を甘く見ることでできない改めて感じました。
全国でも少しずつ気の緩みが見えている中での今回の事例でありますから、宇都宮市民はもとより全国のみなさんに対し、この会見の内容を通じ認識していただき、長い戦いになること、(ウイルス感染症との)共存のゾーンに入ってきたことを改めて認識をしていたいて、さらなる努力をしていただくことに繋げていただければと思います」。
緊急事態措置が解除された矢先の出来事。クラスターを起点とした大規模感染を抑止するための行動が一人一人に求められているといえそうです。
【関連URL】
・[最新] 栃木県・新型コロナウイルス感染まとめ