宇都宮市で誕生したバイオスタートアップ「オリゼ」社は2025年3月4日、「Bコーポレーション(B Corp™)」認証 を取得したと発表しました。
「オリゼ」は2018年、宇都宮大学で麹菌の研究をしていた小泉泰英氏が創業。米麹由来糖分「ORYZAE(オリゼ)を使った砂糖代替製品を開発・販売まで行っています。
「オリゼ」は、栃木県内の工場で生産した麹菌製品を、独自の販売経路を使い成長。2023年1月には、エクイティファイナンス(第三者割当増資)およびデッドファイナンスによる2億円の資金調達を行っています。
今回、オリゼが獲得した「Bコーポレーション」認証は、米国の非営利法人「B Lab」が運営する 認証制度で、社会や環境に配慮しながら、利益と公益を両立する持続可能な活動をする企業に与えられる国際的なプログラムです。世界では7600超の起業が認証を受けるなど注目されていますが、日本では35社(2023年12月時点)に留まっており、認知拡大を求める声が出ていました。
オリゼは、今回のBコーポレーション認証にあたり、発酵技術を活かした食品ロスの削減を行うなどの取り組みが評価されたと話しています。また、オリゼは、米国でたまり醤油を製造する、SAN-J International Inc.(所在地:バージニア州ヘンライコ 代表取締役社長:佐藤隆)と提携し、米国を筆頭とするグローバル市場への進出を進めており、世界的に知られるBコーポレーション認証の獲得は追い風になるとみられます。