新型コロナ 栃木県49例目に達す、新たに3件 ー 栃木市の小学校勤務同僚2名および飲食店勤務男性の兄弟

栃木県は2020年4月20日(月)、栃木県内の新型コロナウイルス感染症の陽性確認事例として新たに3例が確認されたことを明らかにしました。

いずれも栃木市内で感染していることが判明している方の濃厚接触者および身内です。栃木県内の発症例は、これで計49例に達します。

栃木市(県南)在住 50代男性性: 栃木県47例目

2020年4月19日判明の栃木市(県南)在住 小学校勤務の60代女性(45例目・記事)の濃厚接触者=同僚。4月20日(月)に検体を回収し、PCR検査を実施。陽性判明。その後、37度台の発熱。県内医療機関に入院予定。濃厚接触者については調査中。

・2020年4月20日(月) 医療機関以外は自宅で過ごす。

栃木市(県南)在住 70代男性: 栃木県48例目

2020年4月19日判明の栃木市(県南)在住 小学校勤務の60代女性(45例目・記事)の濃厚接触者=同僚。医療機関への診察以外は自宅待機。濃厚接触者は同居の息子。詳細調査中。

・2020年4月17日(金) 咳、のどの違和感、37度台の発熱。
・2020年4月18日(土) 熱は37度台。
・2020年4月19日(日) 下痢・頭痛の症状。同僚(45例目)陽性判明で濃厚接触者となる。
・2020年4月20日(月) 下痢・腹痛が続き。検体回収後、PCR検査を実施。陽性判明。県内医療機関に入院予定。現在も下痢・腹痛の症状。

栃木市(県南)在住 60代男性: 栃木県49例目

4月14日判明37例目60台男性(発症は4月9日・記事)の兄。

弟の感染確認後、当初は濃厚接触者として指定されてないものの、体調不良があり検査を実施。濃厚接触者や行動歴について詳細調査中。

・2020年4月8日(水) 兄が勤務する飲食店で30分ほど会っている
・2020年4月14日(火) 兄のPCR検査で陽性が判明。
・2020年4月18日(土) 37度台の発熱と肩こりがある。市内のスーパーで短時間の買い物(マスク着用・自家用車)
・2020年4月19日(日) 38度台の発熱。県南健康福祉センターに相談。市内のスーパーで短時間の買い物(マスク着用・自家用車)。自宅で別居の家族1名と友人計名と対面(マスク着用)
・2020年4月20日(月) 38度台の発熱続く。帰国者・接触者外来を受診、検体回収。PCR検査を実施。陽性確認。県内医療機関に入院予定。


49例目のケースで注目すべき点があります。これまで栃木県は「発症後にしか感染しない」という前提で全ての調査が進められていますが、この方は、弟さん(37例目)の発症4月9日より前に感染した可能性が出てきています。たった1日の差ですが、栃木県内での感染拡大が広がりつつある状況で、大切な判断基準のずれということになると考えられます。またこの兄弟の接触は4月8日の30分間しかなく、濃厚接触があったと認められいませんでした。

行政の方は、濃厚接触者や発症などを厳密に定義して、その枠の中で防疫体制を作ろうと考えているようですが、その定義が100%では無い以上、ブレを踏まえた思考フレームを持つべきでは無いでしょうか。

また、本日判明のケースは、現時点で解っている行動歴などからするといずれも栃木市内の施設などでの感染が発生したと考えられます。防疫体制をすり抜け、人から人への感染が発生している以上、3密を避けるのは当然として、私たち市民は「家にいる」ということが求められそうです。

【関連URL】
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