作新学院高等学校 情報科学部の3年の生徒が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったことが判明しました。2020年7月17日(金)未明に、情報科学部長名義で学部生宛にメールで一斉に伝えられました。生徒は「この数日発熱で欠席していた」とのこと。
作新学院は現在、臨時休業などの対応について現在協議中で、今後、学校施設の消毒等を行う予定。
(更新1)情報科学部3年生全員の7月26日までの臨時休校を決定する旨、発表がありました。高校の「トップ英進部、英進部、総合進学部、中等部、小学部、幼稚園の7月20日からの授業等は予定通り実施する」とのことです。なお、同学年に濃厚接触者が数名確認いることも記載されています。
栃木県内の新型コロナウイルス発生状況と照らし合わせると、この学生は栃木県内感染確認第115例目、小山市在住の10代男性(記事)である可能性が高いと考えられます。
この115例目の10代男性は、栃木県内感染確認第106例目の小山市(県南エリア)在住の60代女性(記事)と共に7月12日(日)に小山市で開催された集会に参加した8名のうちの一人で、13日(月)から通学していたと考えられます。なお、発症日は7月14日(火)。通学期間については現時点では判明していません。
作新学院高 情報科学部は、保健所などとの調査に協力しながら感染経路・濃厚接触者の特定を行う考えとのことです。
作新学院高等学校は1885年創設(船田兵吾氏が創設した私立下野英学校)全校生徒約3600人超の全国屈指のマンモス校で、情報科学部は1440名超の生徒が在籍します(2019年5月)。新型コロナウイルスの感染が確認された情報科学部3年は男女あわせて450名前後が在籍しています。
なお、作新学院高は、「トップ英進部・英進部」「総合進学部」「情報科学部」の3学部が同位置敷地内にあり、それぞれ独立して運営を行っています(以下は情報科学部の建物)。
運営母体の学校法人作新学院では、ウイルス感染拡大防止策に注力するほか、医療従事者・子ども食堂等への支援活動など幅広く展開していました。ただ、抱える生徒数が大きいことから、非常事態宣言下の休業期間は、公園や公共の施設などで同校の学生で溢れるということも散見されており、単一の施策でおさえられないという新型コロナウイルス予防の難しさが露呈されました。
なにより、10代から20代という若年層に感染が拡大する中、まずは早期回復を心よりお祈りしたいと思います。また、世代間感染、特に家庭内の感染も栃木はもとより全国で散見されていますので、マスク着用・手洗い(洗顔)・うがい・免疫力向上に加えて、三密回避を徹底したいですね。
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