新型コロナ・栃木県で2例を出した新宿舞台でクラスター発生、スタッフ12名が感染

東京都新宿区の「新宿シアターモリエール」で2020年6月30日(火)から7月5日(日)にかけて上演された舞台「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―」でスタッフ12名が感染、主催のライズコミュニケーション社が現時点で把握しているだけでも観客2名の感染が発表されています。

栃木つーしんの調査によると、栃木県内で新型コロナウイルスへの感染が確認された佐野市在住40代女性・栃木県内89例目は7月4日にこの舞台を観劇。佐野市在住30代女性・栃木県内92例目は7月5日に観劇していたと見られます。

(追記7月12日)栃木県の2例(89/92例目)を含め、観客9名が感染。全体で30名の感染が発表されています(公式)。

俳優らが次々と感染判明

この舞台において、はじめに出演者およびスタッフの新型コロナウイルス感染が判明したのは2020年7月7日(火)。ダンスボーカルグループ「Super Break Dawn」のTAKUYA氏の陽性が判明。

これを受け、主催のライズコミュニケーション社はホームページで呼びかけを行い、観客も6月30日の1公演を観劇した方、7月4日の昼夜2公演を観劇をしたかた系2名を把握。観客からの報告ベースの発表であり、今後も感染規模が拡大することが考えられます。

報道によると、この中に俳優の山本裕典氏を含め計12人の関係者の感染が確認されているとのことで、主催のライズコミュニケーション社本日「保健所から、全キャスト及び全スタッフが濃厚接触者と指定された旨の連絡と、全員に対し、自宅待機の指示がありました」との声明を発表しています。

全186席・出演者との距離が近いホール

上演を行った「新宿シアターモリエール」は、JR新宿駅から徒歩で4〜5分で到着できる立地。全186席で、出演者と顧客が舞台で一体感を味わえるのが売り。

シアターモリエールの発表によると、主催のライズコミュニケーション社は舞台の席数を半分にするほか、検温や消毒などの防疫施策を展開してきたとのこと。また、「劇場関係者には濃厚接触者(陽性者とマスク未着用で、1m以内で、15分以上対面で接触した人)はいない」と保健所より説明があった話しており、すでに館内の消毒は実施しているとのこと。


新宿シアターモリエール
〒160-0022
東京都新宿区新宿3-33-10 新宿モリエールビル 2F
TEL:03-3354-6568

これまでの想定を越えた動き

新型コロナウイルス感染では、これまで「発熱など発症後に感染する」とか「1m以内で15分以上対面接触したか」といった基準が保健所や行政などで展開されてきましたが、栃木つーしんが取り上げた事例だけでも、その想定に合致しない、もしくは判断できないケースが増加しています。

舞台関係者およびホール側は見る限り、できるだけの努力を行っていると感じますが、やはり風邪やインフルエンザがそうであるように、飛沫感染の危険性が高い状態での観劇にはリスクが伴うということでしょうか。

「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―

【関連URL】
・[最新] 栃木県・新型コロナウイルス感染まとめ

maskin