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Jam Creative Association、近代左官クリエイター集団が大谷にショールーム開設 空間家具・キッチン・インテリアをデザイン

近代左官クリエイター集団「Jam Creative Association」が2023年8月、宇都宮市大谷エリアにショールーム兼工房をオープンしました。大谷観音像が拝める好立地で、人気のスポット「ベルテラシェ大谷」からもすぐ。

左官とは、建物の壁や床、家具などのを、こてを使って塗り仕上げる専門職。として2020年、左官を含めた日本の技術は2020年、ユネスコ無形文化遺産「伝統建築工匠の技:木造建造物を受け継ぐための伝統技術」として登録されています。

「Jam Creative Association」のショールームは、大谷石作りの蔵と古民家を融合した斬新な構造をしており、中では大谷石プロダクトも制作販売中。

ショールーム内で目を引くのが左官の技術を使ったインテリアやキッチン、壁など。一件すると黒い石版を使ったかのようなキッチンやテーブルに見えるのだが、これらのボードは木製で左官技術によってさまざまな表情を見せていることに驚かされる。

実際、以下のようなキッチンテーブルが石版で作られるとしたら、数百キロの重量があるし、そもそも一枚板を切り出すとなれば相当な労力になるが、左官技術によって木材を仕上げていくため見た目以上に軽く、使用感も木のぬくもりが感じられるため大分印象も異なる。

左官の表現力は高く。以下のようにコンクリートにしか見えないような美しい加工ができるだけでなく、天井にほどこされた白塗りの左官は防音処理が施されておりさまざまな機能性をもたらすことも可能だといいます。

自然物と左官や大工の技術の融合。芸術性と機能性をもつ創作の場がここ「Jam Creative Association 」に集約されていると感じます。ここでは各種政策を行うほか、さまざまな場所にて内装施工と家具製作事業を展開していく考えだとか。

大谷は創造に適した街

Jam Creative Association 代表(株式会社jam)代表取締役の井上憶人さんは宇都宮市出身。幼少期から音楽を勉強し芸術大学の音楽学部に入学するも、大学で美術に惹かれ音楽学部を中退。美術学部に再入学し彫刻やデザインを学んだ後、土というマテリアルと職人の技術に惹かれたといいます。

「大学を含め10年以上栃木県を離れていました、美術を学んだ後に改めて大谷を訪れ、なんてクリエイションに適した町なんだと感化されました」。

Jam Creative Association メンバー入船さん・代表 井上憶人さん(中央)・栃木つーしん中の人(右)

「岸壁が創る独特の雰囲気や、自然物の持つパワー、創造力を掻き立てるロケーションは、アーティストが制作活動をする上で適した場所だなと感じました」。

独立開業のためにであった現在の物件は当初、屋根は穴が空き床は腐っていた物件だったが、丸1年掛けフルリノベーション。アーティストとして、また左官技術の新しい活用・表現法を求める拠点としてスタートを切ったとのこと。

アーティスト・クリエイターとの共同企画や制作活動を行いたい

「職人としての技量と、アーティストとしての創造性を備えた、フレキシブルにクリエイティブを提案できる会社にしたいと思っています。 その一端として現在は家具やインテリアを製作し販売。技術と創造性によって生活に彩を添えるようなモノヅクリを追い求めたいですね。

また、jamの所以ともなったjazzのjam sessionのように、様々なアーティスト、クリエイターととの共同企画や制作活動を行いたい。 また、いつか大谷をアーティスト、クリエイターの町として発展させたいと考えています」(井上憶人さん)

https://www.instagram.com/jam_creative_association/

Jam Creative Association
〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町1169
https://goo.gl/maps/SMV2wpz4N2wFKk2dA

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